プール熱(咽頭結膜熱)とは、アデノウイルスが原因となり、主にプールの水を介して流行する病気です。
感染後5〜7日間の潜伏期間の後、高熱・のどの痛み・目の充血がおもな症状としてあらわれます。
そのほか、頭痛・食欲不振・全身倦怠感・眼の痛み・まぶしさ・目やに・腹痛・下痢などを伴うこともあります。
またプール以外に、家族から感染することもあります。
感染経路は通常、咳・くしゃみなどによる飛沫感染と手指を介した接触感染です。
6月頃から患者数が増えはじめて7~8月にピークとなりますが、冬にも流行が報告されています。
アデノウイルスに対して使用可能な抗ウイルス薬はなく、発熱・喉の痛みに解熱鎮痛剤や、結膜炎の症状が強い場合に目薬が処方されたりします。
小児は脱水症状になることがあるため、できるだけ水分を摂取し安静するように心がけましょう。