「咳喘息」とは、かぜなどを引いた後に発熱や喉の痛みなどほかの症状が治まっても、咳だけが8週間以上続く病気です。
乾燥・気温差・運動・たばこの煙・飲酒・緊張・会話などで、気管の粘膜が刺激されて咳が止まらなくなります。
特に、アレルギー体質の方や女性が発症しやすいといわれています。
また、夜間や早朝に悪化しやすいとされています。
咳喘息は気管が狭くなる気管支喘息とは異なり、呼吸困難感や喘鳴を伴わないのが特徴です。
ただ、感染を伴っていたり鼻炎が合併したりしていると痰が絡むこともあります。
一般的な咳止めでは効果がなく、気管の炎症を抑える吸入ステロイド薬や気管支を広げる気管支拡張薬が必要となります。
かぜなどをきっかけに発症するため、かぜと見分けるのが難しく適切な治療が行われないことも少なくありません。
咳の程度には個人差がありますが、適切な治療をせずに放置すると3割は気管支喘息に移行することが分かっています。
このように咳喘息は、かぜなどが長引いて咳だけが残る病気です。
発症を予防するにはかぜなどを引かないための手洗い・消毒などの感染対策が必要となります。
また気管支喘息に移行することもあるため、長引く咳があるときはできるだけ早めに医師に相談することが必要です。
それと、咳の誘因となるような刺激は避けるようにしましょう。