側弯症とは、真っ直ぐに並んでいる脊椎が左右に曲がる病気です。
発生頻度は1%前後であり、男性より女性に発症しやすいとされています。
特に、思春期の女子に多く発生することが知られています。
その多くは、原因がはっきりしない「特発性側弯症」です。
そのほか、筋肉や神経の病気・姿勢の悪さなどが原因になることがあります。
特発性側弯症は、軽度な場合は運動療法や定期的な経過観察だけでよいケースもあります。
しかし湾曲が進行すると、肩や腰の高さに左右差が生じる・胸の形が変形するなど、様々な症状が現れます。
背骨の変形により肋骨も変形していくため、胸を圧迫して心臓や肺の機能が低下するケースもあります。
このように深刻な影響を与えるため、背骨を真っ直ぐに矯正する装具の使用を行うこともあります。
さらに脊柱の成長期である思春期に悪化する場合が多いため、進行する場合は手術による矯正が必要になる場合があります。
側弯症は進行を抑えるためにも、できるだけ早く専門的な経過観察や治療を受けることが大切です。