二次性高血圧について!

薬を飲んでも血圧が下がらない…

それは生活習慣だけでなく、ホルモンの異常による「二次性高血圧」が原因かもしれません。

 

一般的な高血圧は生活習慣などが原因として起こり、「本態性高血圧」と呼ばれています。

しかし特定の病気やホルモン異常によっても起こることがあり、まとめて「二次性高血圧」と呼ばれています。

 これらは原因が明確なのが特徴で、高血圧患者の10人に人程度が二次性高血圧であるといわれています。

 

治療がうまくいかない多くは、二次性高血圧の多くが本態性高血圧として治療をされているためです。

本来二次性高血圧である場合には、原因となっている疾患を治療することが必要です。

 そうすることで効率よく血圧を下げられたり、場合によっては血圧が正常化したりすることもあります。

 

若くして突然高血圧になった人・降圧薬で血圧が下がらない人・夜間も血圧が高い人は、二次性高血圧が疑われます。

特に2040代の高血圧では、二次性の病気が背景にあることが少なくありません。

 

通常、本態性高血圧の治療は長期にわたっておこなわれるため、体に負担がかかり続けてしまいます。

同様に二次性高血圧でも放置すると、腎不全・心筋梗塞・脳卒中などの合併症リスクが高まります。

 

代表的な原因には、以下のようなものがあります。

・慢性腎臓病(CKD

・腎血管性高血圧症

・原発性アルドステロン症(副腎腫瘍からのホルモンの過剰分泌)

・褐色細胞腫(副腎腫瘍からのホルモンの過剰分泌)

・クッシング症候群(副腎腫瘍からのホルモンの過剰分泌)

・甲状腺機能亢進症 (甲状腺ホルモンの過剰分泌)

・睡眠時無呼吸症候群(SAS

・肥満など

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は見逃されがちですが、二次性高血圧の原因として非常に多いことがわかっています。

夜中にいびきをかく人・日中の眠気がある人が高血圧を指摘された場合には、一度専門医を受診して検査を受けた方がよいでしょう。

 

二次性高血圧の原因で、特に多いのは腎臓の疾患です。

慢性腎臓病を発症すると、腎機能が低下して体内の水分や塩分の調節ができなくなり、血液量が増加して血圧が上昇します。

また腎血管性高血圧症では、腎臓に血液を送る腎動脈で狭窄が起こることで血圧が上昇します。

さらに腎臓の傍に位置する副腎は、血圧を調節するホルモンを分泌しています。

なかでもアルドステロンというホルモンが過剰に出る原発性アルドステロン症は、二次性高血圧の大きな原因になります。

 

そのほかステロイド薬・経口避妊薬・漢方薬の一部(甘草など)は、血圧を上げる作用があります。

また解熱鎮痛薬も腎機能に影響して、高血圧を悪化させることがあります。

 

治療方法は、原因により異なります。

たとえば慢性腎臓病の場合には、食事療法・薬物療法・生活習慣の改善などが必要です。

また原因となる副腎の腫瘍摘出手術や、摘出ができない場合には内服薬による治療が中心になります。

 睡眠時無呼吸症候群の場合には、CPAP療法という医療機器による治療が推奨されます。

いずれにしても原因に即した治療法をスムーズに開始することが肝心です。

 

高血圧治療がうまくいかない人は、循環器内科・内分泌内科・腎臓内科などの専門科を受診しましょう。

特に若い人や何種類薬を飲んでも改善しない人は、二次性高血圧を疑い専門医の受診をおすすめします。

 

日本における高血圧の患者数は約4300万人と推定されています。

その10%が二次性高血圧に該当すると考えれば、想像以上に二次性高血圧の患者は多いことになります。

特に若い人で高血圧を指摘された場合には、自分では気づきにくいこともあるため、早めに医療機関で相談されることをおすすめします。

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