類天疱瘡について!

類天疱瘡とは、虫さされや感染症など明らかな原因がないのに、皮膚に水ぶくれが生じる水疱症の一種です。

類天疱瘡は高齢者に多く、免疫異常により体幹や上下肢に水疱が多数形成されます。

 

類天疱瘡では、表皮と真皮の間に存在するタンパク質に対する自己抗体が産生され、皮膚が脆弱になります。

そのため、日常での些細な外力が原因となり、水ぶくれなどを起こすようになります。

 

類天疱瘡では、全身に水疱が多数形成され、中に液体成分が充満しています。

水疱が破れるとびらんを形成したり、かゆみや紅斑が現れたりすることもあります。

最終的に潰瘍を形成することもあります。

また皮膚以外にも、口腔粘膜や性器などの粘膜に病変が現れることがあります。

 

類天疱瘡の治療には、主にステロイドが用いられます。

ステロイドの使用方法は重症度によって異なり、状況に応じて外用薬や内服薬が選択されます。

 しかし改善しない場合、より大量にステロイドを使用するステロイドパルス療法や免疫抑制剤による治療、透析などが行われます。

 

類天疱瘡の皮膚症状は、皮膚に外力が加わることで悪化するため、ベルトなどで締めつけすぎない、皮膚をかかないなどの注意が大切です。

  • 調剤薬局 イルカ薬局/河内長野市・大阪市・狭山市