過敏性腸症候群について!

過敏性腸症候群とは、腸に炎症やポリープなど病変が発見できないにもかかわらず、腹痛とともに下痢・便秘が起こり、排便すると解消されるなどの症状が慢性的に起こる病気です。


食べ物・腸内細菌・ストレス・遺伝・粘膜の異常などさまざまな原因が関わっているとされていますが、はっきりとした原因はまだわかっていません。
蠕動運動をはじめとした腸の機能は自律神経がコントロールしており、自律神経のバランスが乱れて蠕動運動が過剰になりすぎると下痢に、不足すると便秘になるため、ストレスや疲れ、緊張などが発症のきっかけになっていると考えられています。

 

過敏性腸症候群は、下痢型、便秘型、下痢と便秘を繰り返す交互型に大きく分けられます。
この他に膨満感や腹鳴、ガスなどが多くなるタイプもあります。
下痢型は急激な腹痛が起こって激しい下痢になり、水のような便が出て痛みが解消するという症状を起こし、1日に数回こうした症状を起こすこともあります。
便秘型は排便が週に3回以下になり、排便時の腹痛があって強くいきまないと排便できず、残便感があります。
コロコロしたウサギの糞のような便が出ることもあります。
交互型は数日サイクルで下痢と便秘を交互に起こします。

 

緊張などをきっかけに症状を起こすことが多いため、ストレスをできるだけためないように心がけてください。
睡眠不足や過労を控えるのも大切ですが、多忙でもオンとオフの切り替えをしっかり行って趣味を楽しむ、のんびりする時間を積極的に作りましょう。

 

生活リズムを整えることで、腸の機能も正常化に導きます。
特に毎朝決まった時間に起きて朝食をとり、昼・夕食もできるだけ同じ時間にとることが重要です。
眠気が残る朝には日光を浴びるとすっきりします。枕をはじめとする寝具や睡眠環境にこだわることで、深い睡眠を得られるようにするのも有効です。
できれば毎日入浴して浴槽に浸かり、夏場でも身体を芯まで温めることもおすすめです。

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