肥満に関わる病気には、脂質異常症・高血圧・高血糖のほか、それらが誘発する糖尿病・腎臓病・動脈硬化などがあります。
さらに脳梗塞・脳出血・心筋梗塞・狭心症・高尿酸血症・痛風・脂肪肝・膵炎など、深刻な病気に直結することもあります。
そこで肥満を予防・改善するには、時間は決めずにお腹がすいたときに食べることが大切になります。
これは、野生の動物を見てみるとはっきりします。
肥満の野生動物はいません。
それは朝昼晩と食事の時間を決めるようなことはせず、空腹になるまで餌を食べないからです。
脳から「食行動をとれ」という指令が出るのは、体内で消費されたエネルギーを食べ物で補う必要があるときだけなのです。
そして適度な量を食べ終われば、彼らは食事をきっぱりとやめてしまいます。
人間のように、お昼の時間が来たから食べようとか、満腹だけれどもったいないから食べきろうといったことはありません。
つまり大切なのは、空腹感を覚えたときに食べ、空腹感が治まれば食べるのをやめる…という食習慣です。
これを実践できれば、各人にとっての適切な体型は維持され健康が保たれます。
一日三食を義務のようにして食べないほうが良いといえるのです。
ただし、激しい運動をする人であれば大量のエネルギーが必要ですし、
胃腸の消化機能が衰えている人であれば一日四~五回に分けて食事をとる必要があります。