突発性難聴について!

突発性難聴とは、何の誘因もなく突然に耳が聞こえにくくなる原因不明の病気です。

難聴には、外耳や中耳の異常による「伝音難聴」と、内耳・蝸牛神経・脳の異常による「感音難聴」のつに大きく分類されます。

突発性難聴は、感音難聴のうち原因が明らかでないものの総称です。

 

幅広い年代でみられますが、特に50歳代~70歳代の方に多いとされています。

原因不明ですが、内耳の障害に伴って内耳から脳に音がうまく伝わらないことで難聴となり、一般的には左右のどちらかの耳に起こります。

突発性難聴は、音の振動を脳に伝える有毛細胞や神経細胞をつなぐシナプスが障害を受けたりすることなどで生じます。

 

有毛細胞が障害を受ける原因は、内耳に血液を送る血管の血流障害やウイルス感染が有力な説として考えられています。

血管の血流障害として出血や血栓・塞栓・血管攣縮などが挙げられますが、これらの病態は高齢になるほど起こりやすいものです。

また、かぜを引き起こすウイルスによる内耳の炎症が原因になる可能性も考えられますが、現在のところウイルスは特定されていません。

そのほか、過労・ストレス・睡眠不足などの生活習慣や、高血圧症・糖尿病などの基礎疾患が発症に関わっているともいわれています。

 

突発性難聴では、何の前触れもなく突然に片方の耳(まれに両耳)の聞こえが悪くなったり、聞こえなくなったりします。

難聴の程度は人によってさまざまで、耳閉感だけの人・高音のみ聞こえない人・まったく聞こえなくなる人もいます。

 

難聴の発生と前後して、耳鳴り・めまい・吐き気などの症状を伴うこともあります。

しかし、めまいが起こるのは一度きりで、メニエール病のように難聴やめまいの改善や悪化を繰り返しません。

 

突発性難聴では、抗炎症作用を持つ副腎皮質ステロイド薬による治療が基本です。

これを内服あるいは点滴で全身投与し、一般的には週間かけて徐々に投与量を減らしていきます。

また血流を改善させる(プロスタグランジンE1製剤)・代謝促進薬(ATP製剤)・ビタミンB12製剤が用いられることもあります。

過労やストレスが発症の誘因になるとも考えられているため、十分な睡眠を取り、安静に過ごして心身を休めることも重要な治療です。

 

突発性難聴は適切な治療を行っても完治する方が分の程度とされています。

確実に治る病気ではないものの、治療が遅れるほど治療効果が下がり、難聴や耳鳴などの後遺症を生じる可能性が高くなります。

そのため、早めに受診して治療を開始することが大切です。

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