溶連菌感染症について!

溶連菌感染症とは、溶血性レンサ球菌(溶連菌)と呼ばれる細菌による感染症です。

 

溶連菌にはさまざまな種類がありますが、溶連菌感染症の原因となるもので、もっとも多いのはA群β溶連菌です。

そのほか、ヒトの感染症の原因になる細菌として、B群溶連菌・C群溶連菌・G群溶連菌などがあります。

溶連菌感染症は感染部位によって症状が異なります。

日常的によくみられるものは、A群β溶連菌による急性咽頭炎・猩紅熱・膿痂疹・蜂窩織炎などです。

急性咽頭炎は小児に多く、2〜5日の潜伏期間の後、突然の発熱・全身倦怠感・喉の痛みなどがみられます。

多くの場合、咳・鼻水・鼻づまりなどの症状はあまりみられません。

 

猩紅熱では、赤い点状の発疹や日焼けのような発疹、「苺舌」と呼ばれる赤く特徴的な舌の病変などがみられます。

 

膿痂疹は、細菌による皮膚の感染症で、俗に「とびひ」とも呼ばれます。

水疱やびらんができる水疱性膿痂疹、厚いかさぶたができる痂皮性膿痂疹があります。

 

蜂窩織炎は、細菌による皮下脂肪組織の感染症です。

感染が生じた部位が赤く腫れ、熱感と痛みを伴います。

また感染後2週間以上経ってから、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの免疫疾患を発症することもあります。

溶連菌に対しては、飲み薬や点滴などによる抗菌薬の投与が基本です。

通常、ペニシリン系と呼ばれる抗菌薬が使用されますが、アレルギーの有無や治療経過に応じて薬の種類を変更することもあります。

いずれの薬剤も、細菌を完全に死滅させるために、少なくとも10日間は薬の投与を続ける必要があります。

 

水疱性膿痂疹で症状が非常に軽い場合は、抗菌薬の軟膏を塗り患部をガーゼで覆うことで治療する場合もあります。

 

敗血症や激症型溶連菌感染症の場合、全身状態によっては抗菌薬の投与とともに集中治療が必要になることもあります。

新生児への感染を予防するために、出産時に抗菌薬の投与を行います。

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