水中毒は水分を大量に摂取することで血液中のナトリウム濃度が低下し、時に命の危険にさらされます。
主な症状として、めまい・頭痛・多尿・頻尿・下痢などがあげられます。
悪化すると吐き気・嘔吐・錯乱・意識障害・呼吸困難などの症状が現れ、死に至る場合もあります。
海外では低ナトリウム血症による死亡事故が報告されており、水の飲み過ぎが原因と診断されています。
人は1日に2.5Ⅼの水分が必要といわれていますが、普通に生活しているだけでも1日2.5Ⅼもの水分が失われています。
個人差はありますが、食事中の水分や体内でつくられる水の量は1.3Ⅼで、新たに1.2Ⅼの水分を摂取する必要があります。
暑い日や激しい運動をする場合などはしっかりと水分補給する必要がありますが、過剰な摂取は避けましょう。
喉の渇きに応じて適度な水分を補給すれば、脱水症状を防ぐことができます。
経口補水液は、脱水症状だけでなく水中毒の対策としても薦められています。
人間の体液に近い成分で作られた経口補水液には、塩分や糖分が含まれています。
ナトリウム濃度はスポーツドリンクの2倍~4倍ほどであるため、十分な量のナトリウムを摂取することができます。