卵巣に発生した腫瘍を卵巣腫瘍といいます。
卵巣腫瘍は良性卵巣腫瘍と悪性卵巣腫瘍に分けられます。
卵巣腫瘍の80%以上は良性だといわれています。
良性の卵巣腫瘍は袋状になった嚢(のう)に内容物が詰まっている腫瘍で、卵巣嚢腫とも呼ばれます。
卵巣嚢腫とは、卵巣内に液体や脂肪がたまってしまう、触るとやわらかい腫瘍のことです。
卵巣嚢腫の場合、はじめは自覚症状がほとんどありませんが、腫瘍がある程度の大きさになると腹痛・腰痛、下腹部膨満感、頻尿・便秘などがみられるようになります。
嚢腫が大きくなると、卵巣の根元がねじれたり、嚢腫の破裂により激痛を起こすことがあり緊急手術の必要性も生じます。
自覚症状に乏しい卵巣の病気は、進行してから発見されるケースが少なくありません。
早期発見のために、30歳を過ぎたら年に1回は婦人科での定期検診をお勧めします。