レビー小体型認知症とは、異常なタンパクが蓄積した「レビー小体」が大脳皮質にたまる病気です。
記憶・動作障害が現れたり、見えないものが見える「幻視」などの症状が現れたりすることがあります。
アルツハイマー型認知症・血管性認知症とともに「三大認知症」と呼ばれており、アルツハイマー型に次いで多い認知症といわれています。
またレビー小体が引き起こす病気として、レビー小体型認知症以外にも「パーキンソン病」が知られています。
パーキンソン病とは、レビー小体が脳の「脳幹」にたまることで、手足の振戦や筋肉のこわばり、動作が緩慢などの症状がみられます。
レビー小体型認知症やパーキンソン病など、レビー小体によって起こる病気を総称して「レビー小体病」と呼ぶこともあります。
レビー小体型認知症には、病気を根本的に治療する方法はまだありません。
そこで症状に応じて、非薬物療法や薬物療法を組み合わせて行うことが一般的です。
たとえば、認知機能障害に対しては薬物療法を中心に、患者の状況に合わせたケアなどの非薬物療法を併せて行います。
レビー小体型認知症の患者は、抗精神病薬における反応が過敏になることがあります。
そのため非薬物療法は重要であり、気になることがあれば医師に相談しながら治療を進めていくことが大切です。