カルニチン欠乏症について!

カルニチンは生体内を構成する物質で、その働きはミトコンドリア内への脂肪酸の運搬・細胞毒物質の除去などです。

 

脂質の構成成分である必須脂肪酸は、ホルモンや細胞膜をつくる材料として使われています。

また、生きるために必要不可欠なエネルギー源としての役割も果たしています。

さらに、必須脂肪酸は脂溶性ビタミン(ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンK)の吸収を助けています。

 

しかし血液透析を繰り返すうちに血漿中カルニチンの需給バランスが崩れ、カルニチン欠乏症になることがあります。

カルニチン欠乏症になると、エネルギー代謝の低下やミトコンドリア内への有害な脂肪酸が蓄積されるようになります。

すると筋痙攣・倦怠感・筋肉痛、また赤血球の脆弱化や寿命短縮がみられるようになります。

このような血液透析患者にカルニチンを投与することで、骨格筋や心筋の機能回復・腎性貧血の改善を目指します。

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