びまん性骨増殖症は、脊椎や関節周辺に見られる骨の異常増殖症で、全身に少しずつ不要な骨ができていく病気です。
症状は、脊椎や肩甲骨周辺の痛み・こわばり・運動制限などです。
一般的に痛みは軽度で、しばしば無症状であることもあります。
ただし、進行すると痛みが強くなり、手足のしびれや脊柱管狭窄症のような神経症状を引き起こすことがあります。
また食道や気管の圧迫によって、嚥下障害や呼吸困難が生じる場合もあります。
加齢・肥満・糖尿病・高脂血症などが、発症のリスク要因として挙げられています。
また、遺伝的な要因も関与していると考えられています。
さらに関節の慢性的な炎症や外傷、手術後の経過なども関連していることが知られています。
脊椎の周囲に骨が形成されるため、神経障害や神経の圧迫症状を引き起こす可能性があります。
神経圧迫症状には、痛み・しびれ・筋力低下・歩行障害などがあります。
進行すると、脊椎の周囲に形成された骨が脊柱管を狭め、脊柱管狭窄症を引き起こす可能性があります。
脊柱管狭窄症により、神経症状が悪化することがあります。
発症すると骨が硬くなる傾向があり、関節の可動域なども制限され骨折しやすくなる可能性があります。
特に、脊椎の骨折は脊髄損傷など重大な合併症を引き起こすことがあります。
高血圧・糖尿病・心臓病など、他の疾患との関連性があることが知られています。
したがって、これらの疾患の予防や治療も必要です。
びまん性骨増殖症の治療方法は、主に症状の緩和や合併症の予防が目的となります。
痛みや炎症がある場合には、炎症を抑えるために非ステロイド性抗炎症薬やステロイド剤が処方されることがあります。
また、運動療法や物理療法も有効な治療法とされており、特に脊柱の可動域を改善するエクササイズが推奨されています。
さらに、体重の増加を抑えることや、運動による負荷を軽減するために、適切な体重管理や運動量の調整も必要です。
少しずつ関節可動域が制限されていくため、関節可動域を維持するための適切なトレーニングやストレッチが重要です。
標準治療で改善されないケースでは、培養上清エクソソーム療法による炎症の緩和と組織修復の改善ができる場合があります。
なお手術が必要になることは稀であり、重度の合併症がある場合に限られます。
予防のため、以下のような健康習慣や注意点が推奨されています。
発症リスクを下げるためには、適度な運動を行い、適正な体重を維持することが重要です。
健康な食生活は、骨の健康に重要です。
カルシウムやビタミンDを豊富に含む食品を積極的に摂取しましょう。
転倒やけがを予防するために、適度な運動を行い、バランス感覚を養うことが重要です。