足底腱膜炎とは、足の裏に存在する、踵から指の付け根へとつながる膜のように広がる「腱」が炎症を起こした状態のことです。
足底腱膜は、いわゆる「土踏まず」を支えており、足にかかる衝撃を吸収する役割をしています。
しかし、足底腱膜炎が生じると衝撃が吸収されにくくなるため、歩く・走るなどの動作がしにくくなります。
一時的によくなっても再発することが多く、走るなどのスポーツをするほど症状が強く出る場合もあります。
進行すると手術が必要になることもあるほか、日常生活が制限されることもあるため、早めに治療や対策を行うことが大切です。
負荷がかかる動作としては、陸上競技・球技などのスポーツや長時間歩き続けること、立ち続けることなどが挙げられます。
また、足に合っていない靴を履いたり、硬い道路などでトレーニングをする場合も足底腱膜に負荷がかかりやすくなります。
足の筋力や柔軟性が乏しい場合、扁平足や外反母趾など足に変形がある場合にも、足底腱膜炎となることがあります。
足底腱膜炎は、踵を中心に足の裏に痛みが生じます。
痛みは、階段を上るときや、つま先立ちをするときに強くなるといわれています。
また、足の筋肉がこわばっている状態から足を動かすときにも、痛みが強くなる傾向があります。
このような症状は、運動をし始めたときに感じますが、次第に軽くなります。
しかし、運動をする時間が長くなると再び痛みが強くなることが一般的です。
重症化すると、歩けないほど強い痛みに発展することもあります。
足底腱膜炎は、効果が現れない場合には手術が検討されますが、保存的療法で改善することが一般的です。
まず足底腱膜への負荷を減らすために、運動を一定期間休む、または運動量を調整することが大切です。
続いて、痛みの緩和を目的として、非ステロイド系の消炎鎮痛剤の内服薬や外用薬を使用することがあります。
また、筋肉の柔軟性を高めるためにストレッチ運動を行うことも、治療の一環として重要な役割を担います。
足底腱膜炎を疑う痛みが生じた場合、最低でも1週間は激しい運動を避け、安静に過ごすことを心がけましょう。
また、痛みが強い場合は痛みの強い部位を冷やしたり、消炎鎮痛薬を使用したりすることも効果的です。
靴を履く際は自分の足の形に合った物を選び、インソールを入れるなどして足底腱膜にかかる負荷を和らげる工夫をしましょう。