動脈硬化について!

動脈硬化とは、血管の内側にコレステロールなどが付着して血管が狭く硬くなり、血液の流れが悪くなった状態です。

糖尿病や高血圧・高脂血症・肥満・喫煙などが原因で発症します。

動脈硬化には3つの種類があります。

その多くは大動脈や冠動脈の内膜に、コレステロールなどからなる粥状物質(アテローム)がたまって盛り上がったものです。

 

動脈硬化そのものでは、症状が現れることはありません。

しかし動脈硬化が全身で進行すると、その血管に支配された臓器に関連した症状が現れるようになります。

たとえば脳への血流を担保する血管が障害を受けると、脳梗塞により手足のしびれや麻痺・言語障害などの症状が現れます。

冠動脈から栄養を受けている心臓では、狭心症や心筋梗塞により胸痛や胸の圧迫感・冷や汗・吐き気などの症状が現れます。

下肢の血管では、一定距離を歩くと下肢が痛くなり休むと症状が改善する、閉塞性動脈硬化症になります。

腎臓の血管が障害を受けると腎不全になり、大動脈が影響を受けると突然の胸痛が起こるようになります。

 

動脈硬化では、原因となっている糖尿病・高血圧・高脂血症・肥満・喫煙など、基礎疾患に対する治療が何より重要です。

そのため各種内服薬を組み合わせたり、食生活・運動習慣などを見直したりなど、動脈硬化が進行しにくい状況をつくります。

また禁煙も重要な治療のひとつです。

さらに動脈硬化により血管狭窄が進行している場合には、ステント治療やカテーテル治療などが行われます。

 

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